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やっぱりリングが一番売れる? 〜品揃え〜


開業するとき、どんな品揃えからスタートすれば良いのか。
販売形態や地域やショップのカラーや客層によってリングが売れたり、チェーンが売れたり、そのあたりはまちまちなので、こればかりは始めてみないことには掴めないです。最初はリング、ペンダント、ネックレス、ブレス・・・一通り揃えるのが自然な考えです。またそれ以外にもリング専門とかペンダントとチェーン専門とか、ある特定の種類に絞った戦略も他店との差別化という意味で面白いかもしれませんね。とはいえ、シルバーアクセサリーで一番売れるのはやはりリングです。リングはシルバーアクセサリーの入門編としての位置付けがありますし、単純に考えて指は10本あるわけで、それぞれの指に揃えようと思ったら一番買われる可能性があるのです。その一方で、リング販売はおいしくない面もあります。リングにはサイズという困った問題があります。いくらデザインが気に入ってもサイズが合わなければ買ってもらえませんので、ある程度売れ残ってしまうことを見込んでおかなければなりません。リングサイズの売れ筋に関してですが、これはいろいろな販売条件(客層や販売形態やエリア)に左右されますので一概にどのサイズが売れるという法則やデータがあるわけではありません。男性用人差し指、中指で15〜23号ぐらいが平均的で、女性用は15号以下が一般的ですが、あまりサイズを限定しすぎる品揃えは、お客様を限定してしまうことにつながります。最初の訪問で自分のサイズがなければ、諦めてもう二度と来てもらえないかもしれませんが、この対策としてサイズを豊富に揃えれば在庫になって運営を圧迫しますのでその兼ね合いが難しいです。そこでリング販売のワンポイントアドバイスです。

誰しも利き手の方が指は太いです。ですから右手が利き手の方ですと、右手の指にはまらないからといって、それで諦めさせてしまうのはもったいないので、必ず左手にも試着してもらうと良いです。右手がきつくても左手の指だとちょうどよかったりします。同様に、人によっては一番太い指が中指であったり人差し指であったりバラバラですのでいろいろな指で試してもらうことも必要だと思います。特にカジュアルなリングは、どうしてもこの指にはめたいというこだわりは少ないです(気に入ったリングであればどの指にしてもイイという傾向が強い)ので、いろいろな指に試してもらってはいかかがでしょうか。それから特に男性客はふだんリングを買うことに慣れていませんので、試着を遠慮がちです。試着自体も遠慮がちですが、いざ試着してみる段になって第二関節ぐらいまで入れてみてそこで勝手にこれは小さいと判断してしまうケースもあります。これは指の根元まではめてしまったら、抜けなくなってしまうのではないか、という緊張があったりするからです(実際抜けない事はないはずです)。そこで、やや指を反り気味にするのが抜き方のこつだということを説明するのもいいですし、万一の場合でも水と石鹸で洗いながらだと簡単に抜けます、のような説明もいいかもしれません。実際には小さいと思われていたリングもいざ根元まで試着してみるとちょうどよかったり、という場合も多いです。

さて、リングサイズの品揃えに話を戻しますと、お客様の中には自分の指が特殊だと思われている方が少なくありません。例えば太っていたり、仕事柄指がごつごつしていたり、ということを気にされたりしています。そこで、大き目のサイズが揃っています、とか大き目サイズ専門です、のような商戦など訴求力がでてくると思います。特に店員の目を気にせずに買い物できるネット通販のほうが意外なサイズの需要がありそうです。アパレル業界にはゆったりサイズとか大きめサイズ専門のショップがよくありますよね。でもアクセサリー業界にはあまり前例がないので面白いかもしれません。

リング以外の商品はどうでしょうか。例えばブレス・バングルなどの高額商品。これらは一番売上に貢献しますが、仕入れ値も高いだけに売れ残ったときは痛いですね。しかしながら、高額商品は置いておくだけでピアスやリングなどの比較的それより安い商品をそれ以上にお得に見せます。例えば価格帯が4〜5000円のリングばかり揃えていますと、6000円のリングを出したとき高いな、と思われてしまいますが、そこに10000円のブレスが品揃えに加わっていたりすると相対的に6000円が安く感じますので、こういうところにも高額商品の存在価値があります。

ペンダント・チェーンはもう少しタイプが異なります。リングより注目度は低いのですが、リングと違って在庫に悩むことは少ないです。というのもペンダントとチェーンは組み合わせによってさまざまなバリエーションができますし、セットでなくても単品でも販売できます。つまり販売パターンが多用な分、在庫になりにくいです。


ブレスはハイリスクハイリターンだけの商品にあらず・・・
人気No.1のリングは在庫管理に難あり ペンダントはバリエーションのアイデア勝負

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